再会

一年以上前にバンドを一緒にやっていた友人と会った。元気そうだった。
久し振りだったから今までの経緯についていろいろ話をしたところ、こちらは余り変わらず、友人はいろいろと変わっていることがわかった。どれくらい密度のある日々をすごしたのだろう、と驚いた。そもそもどれくらい密度を濃くすごせたのかは、人により違う。あくまでも主観的なもので、実際はそうではないのかもしれないが、ややともすると友人の話は非常に紆余曲折があったように思える。
密度の濃いすごしかたとは何か。紆余曲折が多くあることか。やはり、客観的な事実はどうであれ、自分の心に起伏があることではないだろうか。心が揺れ動くすごし方は難しい。これが大切なものかもわからない。ただ、いままでと違う自分を再発見したり、物事の本質を見極めるためには、心の中をかき混ぜる必要があるのかもしれない。
自分は沈着したヘドロのような心は好まない。一方で、いつまでもかき混ぜることにより泡立った心を抱えていることは、そう長くは続かない。「平穏をもとめるにはいい時期なのかもしれない。」と友人に言うべきだった。