ジーンズシンドローム

前からジーンズが好きで、良くいろいろなジーンズを履いていた。特にLevi's501は好きだったのだが、国内メーカのレプ*1が気になり、denimeなども履いたりしていた。勿論、LEVI'S501のbigEレプリカも履いた。しかしbigEも66Typeもテーパード*2が緩いものだったので、あまり好まなくなった。そのため、最近の501をLengthに注意を払いつつ選択していた。日本の場合、新品で購入後に自分の足の長さに合わせてジーンズを短く詰めることがあるが、そもそも詰める以前に製造段階の"L"が短いものを選べば良いとの考えにいたったからだ。501もアジア産のものに対し欧州産のものは色が濃く細身のものが多い*3ため、これらも愛用していた。以上、501が相当好きで、選ぶのには長くて1時間以上かけていた。勿論、levi's以外にも触手を伸ばした。DieselやReplyも形状が面白しろかった。True Religionは高くて手が出なかったが、大変興味があった。
そして、今回ついに手を出したのが501Vintageだ。どこをとってもレプとは格違いだ。本物であることは凄い。味があり見るだけで楽しい。手に入れる喜びは格別のものがある。今回購入したのは入門編であり、最近人気のある「赤ミミ」*4と呼ばれる70年代から80年代にかけて製造されたXXと呼ばれるデニムの最終版で、Vintageとしては最も時代が新しいものだ。勿論detailも。。と書きたいのだが、あまり意味が無い気もするのでこの程度にしておく。
一方で、今回手に入れたことで大変後ろめたい気もする。好きでなければ、只のボロ布だからだ。普段着としてみると、年代を感じさせるものだ。衣服は20年も経つと、よほど良い保管状況でなければ虫に遣られるし、カビも生える。こういったボロ布に、1万円以上*5支払うこととなる。相当に異常だ。購入後も何時破れるかわからず、repairを覚悟の上で着用しなければならない。ただ、これほど好きなだけに、待ち行く人の着用しているジーンズを見ても直ぐにどういったものか分かる*6。分かる人のみが楽しめる異常で閉鎖的な代物だ。
勝手にジーンズシンドロームと名付けたが、其の通りだ。物欲を多品目に発散できずにいることは、もともとが貧相であるからなのか。

Origin of Symmetry

Origin of Symmetry

モリッシーも嫉妬したその歌唱力(少し演歌っぽい)に脱帽の熱情ロックだ。感情の起伏が大きい時に聴くと効能は絶大かもしれない。

*1:レプリカ(模造品)のこと

*2:膝から足首に掛けて若干スリムになっている形状

*3:あくまでも個人の経験による感触

*4:http://www.rakuten.co.jp/amb/423662/430562/

*5:あくまでも個人的な感触のみでの相場感

*6:まったく、どうでも良いが、人物観察好きには良いかもしれない