歯痛

歯が痛く寝付きが悪いため歯科に行った。初診であったためか、事前問診票をもとに看護師から保健指導を受けた。問診票には、どこが痛いのかなどの項目に加え、将来自分の歯をどうしたいのかといった項目があった。特に気になったのは「今あなたの歯は何本ですか。」と、「80歳の時点で、自分の歯を何本残したいか。」という項目だ。
現在の本数は、舌を使って上あごの半数の歯の概数を調べ、40本と書いた。80歳時点については、8020運動*1という話を聴いたことがあったので20本と書いた。いざ、看護師の面接を受けると、「現在の歯は親知らずがある場合は32本、無ければ28本のはずです。40本というのは少し多いですね。」といわれ、「80歳で20本というのは現在の平均が6本ですから多いですね。でも努力すれば達成できないわけではないですよ。現在80歳で20本の人は表彰されるぐらい素晴らしいことなんですよ。そもそも昔の人は歯の治療は痛いものとの認識があったものですから虫歯になってどうしようもなくならないと受療しない。すなわち診てもらったら直ぐ抜歯の状況だったのです。さらには、虫歯を治しただけではだめで、歯周病も併せて診ないと健康な歯を保てないのです。ですから、昔の人は歯が少ないのですよ。」ということだった。
さらに、虫歯や歯周病の検査を定期的にやっているので是非受けて欲しいと言われた。また、「クリーニングもやってますから。」と薦めてくる。これでは保険診療の範囲を超えると警戒し、「治療は保険の範囲でお願いします。」と言ったところ、「そのことも、おっしゃって下さったら対応しますから。」といわれた。今言っているじゃないかと思ったが、こらえた。
少し間をあいて、歯科医師による診療が始まった。全ての歯を歯科医師が確認してくれた。付き添ってくれたのは先ほどの看護師さんだ。上顎から下顎まで、顎の中心から奥に向かって歯の番号を読み上げ、それぞれ虫歯があれば「C」何も無ければ「斜線」といったように検査してもらった。終了間際に看護師さんから、「あなたの歯は親知らずがありますから32本です!」と威勢良く教えてもらった。こちらは口を最大限に開けている状態なので、「%&$#☆!」などと良くわからない声をあげざるを得なかった。

*1:80歳で20本の歯