療養

久し振りに精神科に行ってきた。待合室の雰囲気が気になる。精神疾患にかかっている人が多いのだろうから、何か起こるのではないだろうか?などと初めは考えたのだが、全くそのようなことは無い。見た目はいたって普通の人ばかりなのだ。
患者さんたち(自分も含めて)は様々なひとが居る。赤ちゃんを連れたお母さんからサラリーマンまで。昼間にいったのだが、サラリーマンも多くいた。女性も男性も半々ぐらいで、年齢層も20歳から50歳ぐらいと幅広い。まわりをジロジロ観るわけにいかないので、観察はこの程度だ。よって、雰囲気は普通だ。待合室には、一人がけのパイプ椅子が20脚程度ある。ソファーや長椅子であれば、隣どうしになると患者さんが気を使うからだろうか。また、トイレには鏡が無い。鏡をみると変になるからだろうか。EDのポスターが貼られているぐらいだ。*1
待合室にたくさん人がいるにも関わらず、予約していたためか直ぐに診察室に呼ばれた。症状が随分改善し、仕事に復帰したいと医師に伝えた。すると、「だんだん良くなってきているようですね。集団療法もやってますから、積極的に参加してはどうですか。今日は改善度合いをみるために検査もしましょうね。」。以前から治っていると何度も訴えているのに、これでは何時までたっても治癒しないじゃないか!*2早く治癒した旨を記載した意見書なんかを欲しいと思っているのだが。。「仮に復帰するとすれば、残業無しで少しずつ働くことになるのでしょうか?」なんて、かなりやる気を示したにもかかわらず、医師は焦らずゆっくりと誘導してくださる
診察を終え、集団療法積極的に参加したい旨を看護師さんに伝えた。看護師さんは参加の事前申込みは必要ないと仰り、1月分のプログラム表を戴いた。休診日を除き全て行こうかと思っていたら、一回につき千円程度かかるとのこと。障害者自立支援法の適用がある人はもう少し安いそうだけど、自分は認定は取ってない。食事を全部自炊に代えて集団療法に参加しようかと考えた。いずれにせよ、集団療法への積極的参加をもって自立したことを主治医にアピールするしかない。そう考えた。

ゆきゆきて、神軍 [DVD]

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紹介するか悩んだ挙句、ここに載せることにしたキネマ旬報2位の問題ドキュメンタリー。主演*3の岡崎謙三氏は第2次世界大戦で南方から帰還した兵士。帰還後は反政府活動に一生を捧げた。本作は岡崎氏が、南方戦線で昭和20年8月15日以降に南方で戦病死した2名の兵士について、「終戦後なのに扱いが戦病死ってのは変じゃないか。どうして亡くなったんだ?」という疑問を発端に、その真相あばいてゆくというもの。具体的には当時の同じ部隊にいた帰還兵を一人一人あたり、調査・追求する。ただ、注意しなければならないのは、本作はドキュメンタリーであり、観たくない真実もさらけだす。それもテレビ放映できる類の作品ではない。それでも薦める理由は、一級の戦争映画(記録)であるからだ。ただし、史実の追求という観点からは良い作品ではあるが、聞き取り調査で黙秘権を使う相手を、真実を証言させるために暴行する場面など、個人的に問題と感じる点も多い。構えて観てしまうほどに、訴えかけてくる物凄い作品。

*1:この段落における「だろうか」は勝手な推測にしか過ぎない。

*2:自分は治癒していると思っているのだけれど、医師の診断が無ければ仕事に勝手に復帰しても勤務先が嫌がるのではないかと思っている。休養時に診断書を提出し、復帰時に診断書が無いのはつじつまが合わないとおもっているのだ。

*3:主な登場人物