新幹線の駅弁
故郷のある関西へ新幹線で行ってきた。頻繁に行き来しているが楽しみは新幹線の駅弁だ。1,000円ほどなので相当内容が工夫されたものになっている。工夫といってもおかずの一品一品が繊細な味付けになっている。煮物などは得に美味しい。最近は幕の内弁当のようなおかずの種類が多くさっぱりしたものが好みなので、より楽しい。歳をとったためか。
ベストセラーになった作品。グーグル社を題材にWeb2.0*1時代の「凄さ」を書いたものだ。筆者はWebの世界を「あちら側」、「こちら側」と言う表現をする。後者はユーザ、前者は提供者側だ。「凄さ」の一例としてロングテール戦略について記載されている。一般的な小売業では「死に筋」商品はすぐに店頭から引き払うのだが、amazonの場合はこの「死に筋」が売上高の約1/3が占めるというのも。なかなか面白い。これにより、ユーザの選択の幅は広がる。また、インターネット自体のユーザ数は無限大であるため、独自の嗜好性に焦点を当てたとしても商売は十分成り立つというものだ。たとえばWeb2.0時代の代表としてアフェリエイトがあるが、これもユーザの嗜好性とWeb頁の特性からバナー広告の種類が変わるというものだ。さらに現在はこれらのアクセス情報を基に、さらにどのように整理できるかに対して挑戦が進められているとのことだ。
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
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一方で、個人的にはこれらの方法はよりユーザの個々の要望を満たすものの、限界も感じる。具体的には、ユーザ発信の情報過多が発生し駄目な情報は自然淘汰されるだろうが、正しい情報の選択を行う場合において判断が非常に難しい。人は物事を選択するに場合、物事の経緯、多面的な特性(属性)、個人の目的との合致などを、自分の五感をもとに選択する。匿名性の高いインターネットにおいてそのもたらす情報の信憑性を担保することは非常に難しい。統計的に情報淘汰されたとしても個々のアクセス(取引)は1つの情報を対象とする。仮想世界における情報の爆発に、批判的な目をもって対峙する必要性を、直感的に感じる。