川崎大師

学生時代の友人達等と川崎大師に行った。なんでも毎年来ているらしく自分は今年が初参加だった。先週突然誘いがきたため急でどういうメンバーかも気かないで行った。男性2名女性3名だったのだけど、かなり楽しかった。女性は歳をとるごとにさらに良く話すものなのかと、勝手に結論付けてしまっているところはよくないけど、それはそれで楽しい。京急川崎大師駅を出ると参道になっており、10分程度歩くと平間寺がある。この寺のことが川崎大師と呼ばれているようだ。大師は天皇に任命権があり、歴史上大師となった高僧は数えるほどしかいない。一般に大師と言えば弘法大師を指すようだ。この寺も弘法大師高野山金剛峰寺を本山にする密教の寺だ。そのためか、本堂内部にはきらびやかな装飾があった。密教の場合曼荼羅を崇拝するものかという先入観があったのだが、この寺には本尊(弘法大師)があり、それに大してお経?が唱えられていた。
祈願にあたっては御札を購入することになっている。申し込み券に記入しお布施額(5,000円から30,000円ぐらいまで)を選択し、祈願の内容を一つだけ選択する。有名な厄除けを初め、様々な選択肢があるなかで、病気治癒に関するものを選択した。その後、支払いを行い、御札の引換券をもらい、先ほどの本堂にあがる。本堂では一日に数回、決まった時間からお経がはじまる仕組みになっており、15分程度お経を聞いた後、本尊等を拝んで御札の引換所に行く。御札は赤・白に分かれており、それぞれ引換所が分かれている。引換所はいうなれば競馬場の券の販売場のように、たくさんの窓口がある。50音順に列(名字があ行、か行・・・)があり、そこにならんで御札をもらう。御札には先ほどの引換券に書き込んだ祈願の内容と自分の名前が記載されていた。これが一連の内容なのだが、はじめてであったため、新鮮だった。山門横には昨年の御札を納める場所もあり、これは、よく行く春日大社の絵馬の納め所に似たものだった。
それにしても人が多かった。参道には出店もあり、とてもにぎやかだった。飴を実演販売しているところがあり、とんとんと包丁で延ばされた飴を刻む音が通りに響く。鳴り止まないのでスピーカーから録音したものを流しているのかとおもったが、飴をきっていないときも、職人が板を包丁の柄の方でたたいて音を鳴らしていた。少し寒いが正月に行くよりもまだましなのだろうと思いながら帰路についた。