ゴーゴリ

ゴーゴリが原作とは知らず、黒澤明の「どん底」を観た。凄い迫力で台詞が飛び交うのだが、何を言っているのかわからず、字幕付で観た。ゴーゴリといえば「外套」が有名だ。三等官の真面目な主人公が真冬に外套を追剥に搾取される話だ。非常に暗い話だが、本作もこれに同じだ。元来、ロシアの作品は台詞が長いと思っていたが、本作もそうだ。出てくる人が良く話す。その上で、聞き取り難いのであるから、字幕は重宝するわけだ。話の内容はどん底で暮らす人々の生命観を描いたもの。どん底を脱出したいのか、そうでないのか。最後は物凄い「御囃子」がある。これを観るだけでも本作を観る価値がある。

どん底 [DVD]

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