BB弾。その後
午前中に清掃屋がマンションを掃除に来た。様々なチラシに混じって、BB弾も一掃されるのだろうか。
都合一階に居住しているのだが、家の前、後ろからいつもにもまして威勢の良い声がする。本日は二人組みであたっているようだ。
今日は曇りであるが陽が射していたので洗濯物を乾そうか否か、状況を確認すると同時に一服をしにベランダにでる。垣根ごしに清掃員が前を通りかかった。と、突然声をかけて来た。
「このあたりにBB弾が沢山落ちているのですが、何かご存知ないですかね。」
「先週末あたりに小学生くらいの子供2人が遊んでいたみたいですよ。」
「そうですか。向かいから苦情が来ていましてね。ここの住人がやったのだろうかと思っていたのですよ。大方掃いたのですがね。」
「どこの小学生かはわかりませんがね。ウチも外壁めがけてやられたみたいなのですよ。」
「ここの住人でなければ、特にクレーム対応しなくてよいのですがね。すごい量でしたよ。」
「どうも垣根あたりに発生していた芋虫を狙っていたようですよ。」
「子供にとっては格好の対象ですな。」
「まあ、そうですけどね。」
どうも納得したような様子で、2名は車に乗り込んだ。ただ、実際に後片付けを強いられたのは彼らなのだ。複雑な心境でベランダを後にした。洗濯物を乾した。太陽は正午になりいよいよ日差しを強めた。