釜の淵公園

青梅市多摩川上流沿いにある釜の淵公園に行った。午後から行ったのだが、丁度青梅に着いたところで雨になった。傘を差して公園を散策。公園内にある青梅市郷土博物館で雨宿りした。
館内は人が疎らで吹き抜けのロビーが大きいためか、足音がカツカツと響きわたる。展示物は青梅市の歴史に関した資料であった。縄文時代から弥生時代にかけての石器や土器。中世の豪族三田氏の資料、江戸時代の商家にあった木製階段(棚を階段にしたもの)、明治以降の、夜具(特に布団用の織物)、青梅鉄道や青梅銀行に関する資料などであった。人の活動を示したこれらの資料は、長い時を経て博物となっている。単なる資料として接していたが、最後には、なんともシミジミとした気分になった。
人の生きた痕跡とは、残りにくいものである。有名人や歴史上の人物はそうでもないかもしれないが、歴史を重ねるとやがて風化するものかもしれない。