帝銀事件 死刑囚
なんのき無しに名作ということで借りた。戦後昭和20年代の社会的事件を基に作られたこの映画は、完璧な昭和初期の時代考証をもとに作られている。
帝銀事件とは帝国銀行椎名町支店で行員12名が毒殺された事件である。犯人は、赤痢の発生を装い関係者が銀行に来たということで予防用薬剤の服用を勧めた。午後3時の営業終了後の出来事であった。全員が犯人のデモンストレーションを参考に服薬(毒)し、死傷者がでた。本件は冤罪であるとの立場で映画は進む。途中731部隊・GHQの統制など戦中戦後の闇の部分が浮き上がる。社会的な映画にも関わらず主人公は新聞記者であり、恋愛の要素なども入る。さらには人間としての尊厳などにもスポットがあたる。
最後は涙無しでは見られない?と思う。見ごたえのあるすばらしい作品。DVD化してもらいたい。
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 1999/07/17
- メディア: VHS
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