スリランカで何が起こっているのか。

韓国に行った折に、スリランカ人と会った。そもそもこの国のロケーションはどこだったのか、確認するために調べた。スリランカは、セイロン紅茶で有名なセイロン島にあり、首都は難しい名前でSri Lankā Prajathanthrika Samajavadi Janarajaya*1、もしくは、Ilangai Jananayaka Socialisa Kudiarasu*2だ。
一方で、最近のニュースによるとスリランカは内戦中であると報じられている。北部のLTTE*3と呼ばれる組織と政府軍の間で先頭が続いているとのことだ。
そもそもスリランカは大きく2つの人種により構成される。シンハラ人*4(74%)とタミル人*5(18%)だ。また、これらの人々は其々使用する言語が異なる。国としてはそれぞれを公用語と認めており、接続語として英語を用いている。先に挙げたLTTEはタミル人により組織されたもので、北部は地理的にインドに近いため、インド国内のタミル人との交流も深い。タミル人の中には、インド国内のタミル人と国として独立する気運があった。中でも急進派を中心に結成されたのがLTTEだ。紛争の解決策としてインド軍の駐留や、スリランカにおけるタミル人の自治権の承認が過去なされてきた。一方で、シンハラ人の中の急進派の活動が活発になり、90年代のインド軍撤退後に再度LTTEの活動が活発化した。
このたびの戦闘ではスリランカ政府軍によりLTTEが追いやられたとの情報がある。激しい戦闘でこまるのは、レバノンの事例も同じく、民間人だ。今回の戦闘では、民間人が戦闘を逃れてる際に数百人が殺害されたと言われている。

Chaos, confusion as Sri Lankan Muslims flee war/Reuters.com
http://today.reuters.com/News/CrisesArticle.aspx?storyId=SP160499

レバノンなどMideast地域での戦闘は原油価格に大きく影響を与えるが、一方で、スリランカの状況は注目が少ない。中東については国連決議が行われたところであるが、スリランカについてはどうなのだ。LTTEで多く強制的に徴集されているタミル人の未成年者、継続するテロ、さらに、スリランカの首相はこれにより現在盲目である。
同じアジアである以上、注目し、近隣各国は連携して人道的観点から意見すべきだ。

*1:シンハラ語

*2:タミル語

*3:the Liberation Tigers of Tamil Eelam

*4:Sinhalese

*5:Tamils