コート無しで良し

な一日だった。3末になり多忙きわまりなく、ストレス溜まる。
出社が遅く、帰りも遅い。そんな生活も環境変化により4月に豹変する。
無理だ。

弓 [DVD]

弓 [DVD]

キム・ギドク監督作品。個人的には相当好きだ。一見、薄味に思えるが、舐めてみると相当濃い。本作は自然描写が物凄く美しい。一方で、話題の設定は相当にアブノーマルな映画だ。ところが、直接的な表現はほとんど無い。登場人物の言葉が少なく、とりわけ主な登場人物からの言葉は皆無だ。このため、心情の描写に対して視聴者は鋭敏にならざるを得なく、結果的に登場人物の心境を推察することを強いられる。題名の弓の役割も深い。深さに気付けど、真理にはとても手が届かないのではと思えるほど、心情の理解に確信が持てない映画だ。逆にコレこそが真にリアルな描写なのかもしれない。自然描写と、心情描写がシンクロすることで、本作が稀にみる作品であることを認識する。