通り過ぎる人

仕事に出かけると色々な人とすれちがう。人通りの中、一生に一度しかすれ違わないひともいる。人ごみを通過する場合は、とても多くの人とすれ違う。わからない。一度は会ったことがあるのかもしれないけど、ひたすらにすれ違っている。周りの人からしても自分はすれ違う人の一人。興味の無い個体として存在する。干渉しないことにより成り立っているこの世界が不思議でもある。

山椒大夫 [DVD]

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森鴎外原作。家族とは何かを問う作品と書きたいが、社会へのアンチテーゼ的なアプローチも斟酌できる。観るものに応じた世界を描く名作。