学際領域とはなんだろうか?

仕事柄良く出てくるこの前2文字「学際」。学問の際(きわ)との事だろうと考えている。元は個別に発展した学問のカテゴリを実態に合わせて再構築することにより発生したカテゴリのことを学際領域と呼ぶのではと考えてる。隙間産業という意味か。
既成のカテゴリを撤廃し、あらたに組みなおすことは実は意味がなかったりする。意味があることもある。本当の学際領域であることを認識するには、もともとが何だったのかを理解する必要がある。
現在、これらの知識無しで学際領域に飛び込もうとしている。無垢な状態で突然飛び込むのは良いことか否か。世の中の仕組みを知ることいった知的欲求から派生している学問について、起源を辿っての学習を行うことには、膨大な時間を要する。なんでも習得するという以前に、目的を明確にすることにより、これらの時間はより軽減できる。人間は一生の有限な時間に有限な知識しか習得できないのだ。さらには、記憶可能時間・容量ともに限られている。
一方で概要は理解したい。学際の位置づけを把握しなければ、成り立ちが全くわからない。一方で普遍的な習得技術を磨くことに専念したいとも思う。学際領域には未知の領域は無いのかもしれない。対象は同じで、見え方が異なるだけ。本質を見極めるためには、物事を斜めからみてみる。これこそ学際の本質ではないだろうか。