クリニックへ行こう

何を治療してもらうかは、人によるが。8月25日に平成16年度の国民医療費が発表になった。国民医療費は日本国の総医療費を表すもので、範囲の議論こそあるが、もっとも早く発表されるものだ。(それにしても、今は平成18年ではないか。)
内容はというと、国民医療費は33兆1111億円となり、平成14年に下げて以来、二年連続の増加となった。昨今の医療費抑制論議にさらに拍車がかかるのではと思われるが、実際に抑制する必要があるのだろうか。内容を見ると対国民所得の割合も伸びている。
そもそも医療を行う医者の数が多いから、医療費が高くなるのではないかと考えた。医療の枠組みは床の上で受ける入院と、外来に別れる。外来について、医師の数を各国比較したものがあったので、以下に図を載せる。


出所:OECD Health Data 2006
日本は、イギリスと同じ傾向を示していたのだが、2002年以降は、人口1000人当たりの外来診療医師数が日本が2.0人であるのに対し、イギリスはさらにそれを上回る勢いだ。一方で、病院へのアクセスが規制されているドイツでは、3.4人と日本に対して1.7倍となっている。