爆発事故により54人が犠牲に

インド東部Jharkhand州にあるBhatdih鉱窟で6日メタンガスと一酸化炭素による爆発が起こり、54人が犠牲になった。事後発生後、救助隊により19名が助け出されたが、他は犠牲になった。
この事故については、人間の尊厳に関わるものだとされている。貧しく、社会の中心より遠ざけられた(the marginalised)人々が直面する重大な問題だとされている。中国を凌ぐ人口増加と、BRIC'sの一つに掲げられるほどの経済発展に直面するインド政府は、個人の気品(dignity)よりも国としての富を優先しようとしているのではないかと宗教家達は非難している。行政は犠牲者の家族に包括的補償金として、300,000ルピーを支払うこととなっている。*1
一方で、日本でも以前から炭鉱などにおける事故は多大な悲劇を生んできた。時代の流れとともに鉱山等の閉鎖が相次ぎ、このような話は一昔前のこととなりつつあるが、インドではまさに現在進行形で進んでいる。人間の尊厳についてどのように捕らえるのか。労働という観点で先進した歴史があるのならば、今こそこれらの事実に注意を払い支援する必要があるのではないだろうか。

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史実に基づいた映画。労働争議において運営会社側から口止め料を貰った主人公が辿った紆余曲折でいて残酷な人生を赤裸々に描いた、社会性の強い問題作。と個人的に思う。